CDの収録時間はなぜ「74分」? ソニーが明かす“第九”とCD誕生の物語
CDの収録時間はなぜ「74分」? ソニーが明かす“第九”とCD誕生の物語
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こんにちは、よしおくんです。
CD(コンパクトディスク)の収録時間と聞いて、「74分」という数字を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。
でも、あらためて考えると少し不思議です。
なぜ60分でも70分でもなく、「74分」なのでしょうか。
ソニー公式サイトでは、その理由を紹介するコンテンツが公開されています。
「ソニーのミステリー『CD74分の謎』」です。
その背景にあったのは、ベートーヴェンの「交響曲第9番」です。
日本では「第九」の愛称でも知られています。
今回は「CDの74分」に注目します。
その数字に込められた、ソニーのものづくりの物語を紹介します。
ソニーのミステリー「CD74分の謎」

ソニー公式サイトでは、こんな疑問が紹介されています。
「なぜCDの収録時間は60分でも70分でもなく『74分』なのか」
1980年代初頭、CDはソニーとオランダのフィリップス社によって共同開発されました。
現在では、直径12cmのディスクがおなじみです。
一方、開発当時から現在の仕様に決まっていたわけではありません。
ディスクのサイズや収録時間について、両社で議論が重ねられました。
そのなかで「74分」に関係したと紹介されているのが、ベートーヴェンの「第九」です。
答えはベートーヴェンの「交響曲第9番」

ソニー公式で紹介されている答えは、
交響曲第9番(第九)
です。
日本でも年末になると、耳にする機会が多い作品ですね。
では、なぜクラシックの名曲がCDの収録時間に関係したのでしょうか。
そこには、CD開発時の大きな議論がありました。
ポイントとなったのが、ディスクのサイズと収録時間です。
当初は「60分・直径11.5cm」が提案されていた
ソニーの社史によると、フィリップスが開発していた試作ディスクは直径11.5cmでした。
収録時間は約60分です。
CDの共同開発が進むなかでも、この案は検討されました。
フィリップス側は11.5cm、60分を提案していました。
今では「CD=直径12cm」という印象があります。
しかし、開発段階から12cmに決まっていたわけではありません。
そこで、収録時間について強くこだわった人物がいました。
当時ソニーの副社長だった大賀典雄氏です。
音楽家でもあった大賀典雄氏
大賀典雄氏は、ソニーの経営者として知られる人物です。
その一方、本格的に音楽を学んだ経歴も持っていました。
CD開発でも、その音楽家としての視点が生かされたとソニーは紹介しています。
大賀氏は、クラシック音楽を途中で切らずに楽しめることを重視しました。
ソニーの社史では、75分あればクラシック音楽の95%以上を収録できるとしています。
そこで、直径12cmのディスクが提案されました。
現在公開されている「CD74分の謎」では、その象徴として「第九」が紹介されています。
単に、より小さなディスクを作るだけではありません。
音楽作品を最後まで楽しめることも重視されました。
この考え方が、CDの仕様にも反映されていったのです。
「効率」だけで決めなかったCDの規格
個人的に興味深いのは、「74分」という数字そのものだけではありません。
何を基準に製品の仕様を決めたのか。
ここも、とても興味深いポイントです。
ディスクを小さくすることだけを優先すれば、別のサイズになっていたかもしれません。
収録時間も、60分で十分という考え方はあったはずです。
しかし、新しいメディアを使う人がどう音楽を楽しむのか。
そこから仕様を考えていく。
これは、ソニーらしいものづくりを感じるエピソードだと思います。
技術の数字は、性能や効率だけで決まるとは限りません。
そこには、届けたい体験への思いも込められています。
普段見慣れている「74分」という数字も、背景を知ると少し違って見えてきます。
ソニーとフィリップスが共同開発したCD
CDは、ソニーだけで開発されたものではありません。
ソニーとフィリップスによる共同開発で規格がまとめられました。
両社は、CDのさまざまな仕様について議論しました。
記録方式やディスクサイズ、収録時間などです。
その結果、16ビット、直径12cmという仕様へまとまっていきました。
その後、ソニーは1982年に世界初のCDプレーヤー「CDP-101」を発売します。
CDは急速に普及しました。
そして、音楽の楽しみ方を大きく変えていきます。
ソニーの社史によると、CDの生産枚数は1986年にアナログレコードを上回りました。
現在は音楽配信やストリーミングが当たり前になりました。
その原点をたどると、CDが切り開いたデジタルオーディオの時代があります。
「74分」を知るとCDをもう一度見たくなる
CDをよく買っていた世代には、収録時間の表示そのものが懐かしく感じられるかもしれません。
一方、音楽をストリーミング中心で楽しむ世代も増えました。
その世代にとっては、収録時間を気にすること自体が新鮮かもしれません。
そして、「74分」の背景をたどっていく。
すると、単なる容量の話では終わりません。
音楽作品を最後まで楽しんでほしい。
そんな考えが見えてきます。
身近な製品の数字から、開発当時の考え方を知る。
今回の「ソニーのミステリー」は、そんな楽しみ方ができるコンテンツです。
まとめ|CDの「74分」に込められた音楽への思い

今回は、ソニー公式の「ソニーのミステリー『CD74分の謎』」を紹介しました。
CDの収録時間は、なぜ「74分」なのか。
ソニーが紹介する背景には、「第九」があります。
クラシック音楽を途中で切らずに楽しんでほしい。
そんな考えが、CDの仕様にも反映されました。
いつも何気なく見ていた数字にも、製品が生まれるまでの物語があります。
CDをたくさん買ってきた方には、懐かしく感じる話かもしれません。
CDをあまり使ったことがない方には、新鮮なエピソードではないでしょうか。
ソニー公式「CD74分の謎」では、この話がクイズ形式で紹介されています。
皆さんは「なぜ74分なのか」、ご存じでしたか?
公式情報はこちら
今回紹介した「ソニーのミステリー『CD74分の謎』」は、ソニー公式サイトで詳しく紹介されています。
CDの収録時間が「74分」になった背景を、クイズ形式で楽しめるコンテンツです。
・My Sony|ソニーのミステリー「CD74分の謎」
・ソニーグループ|第2部 第7章 音のデジタル化への挑戦
この記事を書いた人

よしおくん
横浜のソニーショップ「ナカムラ電器」で、ソニー製品の販売と情報発信を担当しています。
カメラ・レンズ、Xperia、ブラビア、オーディオなどを実際に使い、ソニーショップとして販売する立場と、一人のユーザーとしての体験の両方から記事を執筆しています。
新製品の先行展示にも足を運び、スペックだけでは分からない使い心地や、購入前に知っておきたい情報をできるだけ分かりやすくお届けします。
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