歴史を背負って登場する、待望の新モデル RX1R III(DSC-RX1RM3)レポート|ソニーストア銀座で体感
デジタルスチルカメラ RX1R III(DSC-RX1RM3)レポート
ソニーストア銀座にて、2025年8月8日発売予定のデジタルスチルカメラ 「RX1R III(DSC-RX1RM3)」 を一足早く体感してきました。
デジタルスチルカメラ RX1R III(DSC-RX1RM3)レポート
こんにちは、よしおくんです。
このモデルは、フルサイズコンパクトのパイオニア「RX1シリーズ」の最新作。
その歴史は以下の通りです:
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2012年11月16日:初代「DSC-RX1」登場
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2013年 7月 5日:「DSC-RX1R」 発売(ローパスレス仕様)
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2016年 2月19日:「DSC-RX1RM2」 発売(可動式EVF、裏面照射型CMOS搭載)
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2025年 8月 8日予定:「DSC-RX1RM3」 登場
長年、新モデルの登場がなかったRX1シリーズ。
RX1R II(2016年)から実に約9年の時を経て、ようやく待望の後継機が登場します。
・ソニーストア|RX1R III(DSC-RX1RM3)|商品情報
・ソニーストア|RX1R III(DSC-RX1RM3)|特設ページ
・ソニーストア|RX1R III(DSC-RX1RM3)|発売前先行展示情報
・ソニーストア|RX1R III(DSC-RX1RM3)|発売記念キャンペーン
「新しいRX1を!」という声に応えた進化
αシリーズが進化を続ける中、「RX1の新型も!」という声は根強くありました。
RX1ユーザーやファンからは、「このサイズ感で最新技術を使いたい」という要望が多く、今回のRM3は、まさにその期待に応えるモデルです。
αシリーズで培われた最新のイメージング技術を、このコンパクトボディに凝縮。
RX1は、次の次元へと進化しました。
RX1シリーズが守り続ける、3つのこだわり
RX1R IIIでも、RX1シリーズのアイデンティティはしっかりと受け継がれています。
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ZEISS Sonnar T 35mm F2レンズ*
シリーズを象徴する、評価の高い35mm F2単焦点レンズはそのまま搭載。
立体感のある描写、自然なボケ味、圧倒的な解像力は、まさにこのシリーズの核です。 -
レンズ一体型 × 35mmフルサイズセンサー
レンズとセンサーを一体設計することで生まれる、高次元のマッチング。
極めて高い解像性能と階調表現を実現し、まるで中判のような描写を可能にします。 -
手のひらに収まる超小型軽量デザイン
フルサイズとは思えないサイズ感と軽さ。所有する喜び、持ち歩く楽しさを感じさせてくれる設計。
― 逆にこの3つがなければ、それはもう“RX1”とは呼べない。
だからこそ、新型であっても変えてはならない部分があるのです。
「なぜ新しいレンズじゃないの?」に、明確な理由があります。
発表直後、一部からは「せっかくの新型なのにレンズはそのまま?」という声も聞かれました。
しかし――
このZEISS Sonnar T* 35mm F2こそが、RX1をRX1たらしめる存在。
ソニーが世界中のRX1R IIユーザーを対象に実施したアンケートでは、購入理由の第3位に「ZEISS®レンズであること」が挙げられていると伺いました。
これは単なるスペックではありません。
多くのユーザーが、このレンズの描写に魅了され、長年にわたって愛用してきたという事実の表れです。
RX1は「何を進化させるか」と同じくらい、「何を残すべきか」を大切にするシリーズ。
その哲学が、RX1R IIIにも受け継がれているのです。
すべては、RX1ユーザーのために
カメラ選びでは、誰もが「自分に必要な機能」が備わっているかを重視します。
だからこそ、「背面液晶が動かないのは残念」「ポップアップ式EVFが良い」といったさまざまな声があるのも自然なことです。
それは“関心がある証拠”であり、RX1への期待の現れでもあります。
そしてソニーが最も大切にしたのは、これまでRX1シリーズを使い続けてきたユーザーたちの存在です。
実際に、発表直後から予約や問い合わせをくださった方々の多くが、歴代のRX1ユーザーでした。
このカメラは、あなたのような“RX1を知る人”のために、9年ぶりに帰ってきたのです。
この歴史をご理解いただいたうえで、実際の使用感をお伝えしてまいります。
9年ぶりに登場したRX1R III。
そのコンセプト、継承された思想、そしてユーザーへの想い。それらを踏まえた上で、実際に ソニーストア銀座で触れてきた体験 をレポートいたします。
手のひらに、機能と堅牢性を ― RX1R III 実機体験
外形寸法:約113.3mm × 67.9mm × 74.5mm
質量:約498g(バッテリー・メモリー含む)
このサイズ、この質量。
500gを切るフルサイズ機で、ここまで詰め込めるのか?――正直、驚きました。
ボディは高品位なマグネシウム合金製で、堅牢性と軽量性を両立。
手に持つと「ギュッ」と中身が詰まったような感触で、軽いけれど頼りない、とは一切感じさせません。
「省いたもの」で得た、機動性と一体感
この500g以下という重量を維持するために、あえて“省かれた”要素もあります。
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背面液晶のチルト機構
実装すれば約30g以上の重量増になるとのことで、今回は非搭載。
軽量性・一体感を優先した結果と言えるでしょう。 -
ポップアップ式EVFの廃止
これについては、バッテリー容量アップによる物理的なスペース確保のため、搭載できなかったと感じました。(本体1/3はバッテリースペース)
ただし、EVFの見え方自体は非常に良好で、特にメガネ使用時でも視認性に優れていました(←筆者は眼鏡ユーザー)。
ここまで小さくしなくてもいいのではと思わせる小型軽量ボディです。
デザインの魅力:フラットトップと、さりげない“赤”
よしおくんが個人的にグッときたのは、この“フラットトップデザイン”。
無駄のない天面に、ぎゅっと凝縮された情報と操作系。
めっちゃかっこいい。
さらに、ボディ側面にうっすらと見える“シナバーカラー(朱色)”もおしゃれ。
アイアンブラック塗装で全体に控えめでクラシックなのに、ちゃんと「今」のソニーを感じるデザインに仕上がっています。
唯一気になったのは…EVFカバー?
強いて言えば、EVFカバーのデザインにはやや不満。(取り外し可能)
「これはちょっと……」と思わずにはいられませんが、それを補って余りある操作性とファインダー性能があるのも事実です。
固定タイプのファインダー(アイポイント22mm)が採用されています。アイポイントが19mmから22mmとなったため、眼鏡を掛けているよしおくんは視認性アップ。
実はうれしい、便利だなと感じた同梱品
RX1R IIIには、本体とバッテリー以外にも、撮影や持ち運びをサポートしてくれる実用的なアクセサリーが同梱されています。
● 同梱品一覧
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リチャージャブルバッテリーパック NP-FW50
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レンズキャップ
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アクセサリーシューキャップ
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アイピースカップ
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ショルダーストラップ
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ラッピングクロス
特に印象的だったのが、このラッピングクロス。
カメラ本体を優しく包み込む柔らかな素材でできており、レンズに傷がつくのを防ぎながら、バッグへの収納もスマートにしてくれます。
また、付属のショルダーストラップと組み合わせて使用することもでき、まさに「持ち歩く喜び」を意識したアイテムです。
※なお、本製品にはUSBケーブルやACアダプターは同梱されていません。
USB充電を行うには別途USB-CケーブルやACアダプターの用意が必要です。
ZEISS Sonnar T 35mm F2レンズ*
35mm
最大 9504×6336ピクセル(60M)
50mm相当
最大6640×4432ピクセル(29M)
70mm相当
最大4752×3768ピクセル(15M)
ワンタッチで画角をチェンジ ― ステップクロップ撮影
RX1R IIIでは、「ステップクロップ撮影」に対応。
ワンタッチで画角を35mm/50mm相当/70mm相当に切り替えて撮影できる機能です。
この機能は初期状態でC1ボタンにアサインされており、撮影中にすばやくアクセス可能。
たとえば、
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スナップで被写体に少し寄りたいときに50mm相当へ
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ポートレートで背景を整理したいときに70mm相当へ
といった形で、構図の自由度がぐっと広がります。
もちろん、カスタム設定で他のボタンやダイヤルへの割り当ても可能。
自分のスタイルに合わせた操作性を実現できます。
実際に70mm相当での撮影も試してみましたが、気になっていたのは手ブレ補正が非搭載であること。
「望遠寄りになると、手ブレが目立つのでは?」と少し心配していたのですが――
予想以上にボディのホールド感が良く、スムーズに撮影を楽しむことができました。
しっかりとしたグリップ性とバランスの良さが、ブレを最小限に抑えてくれます。
もちろん、シャッター速度や撮影スタイルにも左右される部分はありますが、
このサイズ感でこれだけ安定した撮影ができることには素直に驚きました。
ぼけの美しさにこだわった ― 9枚羽根の円形絞り
RX1R IIIでは、絞り機構に9枚羽根の円形絞りを採用。
これは、開放から絞り込んだ常用域にかけて、ほぼ円形を保つように設計されています。
この構造により、
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背景のボケ味が非常に柔らかく自然
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夜景撮影などでの点光源が美しい円形に描写される
といった効果が得られます。
実際に撮影してみると、被写体が自然に際立ち、背景がふわりと溶け込んでいくような描写に。
“ぼけ”の表現力が作品の印象を左右するような場面で、しっかりと力を発揮してくれます。
RX1シリーズの象徴ともいえるZEISS Sonnar T* 35mm F2レンズの実力を、
この絞り機構がさらに引き立てている印象です。
コンパクトボディでマクロ撮影を可能に ― マクロ切り換えリングの魅力
RX1R IIIでは、レンズ鏡筒に「マクロ切り換えリング」を搭載。
通常モードとマクロモードを、レンズ前部のリング操作ひとつでスムーズに切り換えることができます。
■ 最短撮影距離と撮影倍率
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通常モード:約24cm ~ ∞ / 最大撮影倍率 約0.15倍
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マクロモード:約14cm ~ 29cm / 最大撮影倍率 約0.26倍
このマクロ切り換えリングによって、花や小物などにぐっと寄った撮影も可能になり、表現の幅が大きく広がります。
テーブルフォトでもスマートに撮影
RX1R IIIの魅力は、風景やスナップだけにとどまりません。
テーブルフォトやカフェ撮影といった近接撮影シーンでも、非常に扱いやすい1台です。
本体のコンパクトさに加え、レンズ前面のマクロ切り換えリングを操作すれば、
最短約14cmまで寄っての撮影が可能。
料理やドリンク、雑貨などの被写体にもぐっと近づき、背景を柔らかくぼかした印象的な一枚が撮れます。
注目すべきは、このリングを採用したことで得られた、もう一つの恩恵――
それは、高画質を維持したまま小型化を実現したことです。この設計思想こそが、RX1シリーズのこだわりを物語っています。
レンズ一体型 × 35mmフルサイズセンサー
レンズ一体型だからこそ成し遂げられた ― 圧倒的な高画質
RX1R IIIの魅力のひとつは、レンズ交換式では絶対に実現できない、圧倒的な描写力にあります。
それを可能にしているのが、レンズ一体型という設計思想です。
ミクロン単位で調整された、レンズとセンサーの「理想のマッチング」
RX1R IIIでは、製造時に「レンズ」と「イメージセンサー」の位置をミクロン単位で調整。
これにより、センサーの性能を余すことなく引き出し、画面の中心から周辺部に至るまで驚異的な解像力を実現しています。
これは、レンズ一体型カメラだからこそできる精度。
一般的なレンズ交換式カメラでは、製品ごとにこうした緻密な調整は不可能です。
一台一台、手作業で仕上げられる ― Made in Japan の誇り
さらに特筆すべきは、日本国内の工場で、1台ずつ手作業で行われる徹底した品質管理。
クリーンルーム内で、焦点面位置の最適化を全数実施しており、抜き打ちではなくすべての製品がチェック対象です。
このこだわりが、
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ZEISS Sonnar T 35mm F2単焦点レンズの描写性能*
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有効約6100万画素 35mmフルサイズ裏面照射型CMOSセンサーの性能
の両方を最大限に引き出す要因となっています。
「最高のレンズ × 最高のセンサー × 最高の調整」――
この三位一体が揃うことで、RX1R IIIは、まさに工業製品の域を超えた“作品づくりのための道具”へと昇華しています。
まとめ
欲しい。それが正直な感想。
フルサイズカメラは持っているに欲しい。
RX1R IIIは、
9年という長い時間を経て、それでも**「変わらなくていいものは、変えない」**という強い哲学のもと、
確実に進化を遂げて帰ってきました。
画質・サイズ・操作性・所有感――
すべてが、このカメラならでは。
「これが欲しかったんだ」と、体感して初めて気づかされる完成度でした。
あとは……予算だけ!
さあ、あとは財布と相談する時間です。でも、たとえ少し無理してでも、これは長く付き合いたい一台。
「所有する喜び」を知っている人にこそ、手に取ってほしいカメラです。
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デジタルスチルカメラ
RX1R III(DSC-RX1RM3)
2025年 8月8日発売
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2025/7/16 現在価格
市場推定価格(税込)660,000円前後。
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