2023年8月30日

世界最小・最軽量実現！第2世代待望の大口径広角ズームレンズ FE 16-35mm F2.8 GM II『 SEL1635GM2 』9月22日発売

よしおくん α（デジタル一眼カメラ）, α（レンズ） Eマウントレンズ, SEL1635GM2, FE 16-35mm F2.8 GM II 0 Comments

大口径広角ズームレンズ FE 16-35mm F2.8 GM II『 SEL1635GM2 』9月22日発売

ソニーは、フルサイズ対応のEマウントレンズとして、ズーム全域開放F値2.8の明るさで焦点距離16mmから35mmをカバーする大口径広角ズームレンズGマスターFE 16-35mm F2.8 GM II『SEL1635GM2』を発売します。

発売日2023年9月22日（金）。市場推定価格350,000円前後（税込）。先行予約販売は9月6日（水）10時より。

大口径広角ズームレンズ FE 16-35mm F2.8 GM II『 SEL1635GM2 』9月22日発売

こんにちは、よしおくんです。

6年の時を経て、待望のFE 16-35mm F2.8 GMをリニューアル！

たくさんの方の要望から、ソニーらしく世界最軽量の冠をつけての発売となります。

広角ズーム『SEL1635GM2』の発売により、標準（24-70mm）・望遠（70-200mm）とあわせて、開放F値2.8通しズームレンズの第二世代が揃いました。

開放F値2.8通しの広角・標準・望遠ズームレンズの第一世代と第二世代の質量合計比較をしてみました。

第一世代の質量合計：約3046ｇ
第二世代の質量合計：約2287ｇ

何と759ｇとカメラボディ1台分もの軽量化です。第二世代にα1（737g）を足しても22ｇ軽いなんて驚きです。

SEL1635GM2 発売でEマウントレンズとして、72本目（フルサイズ51本・APS-C21本）のレンズとなりました。

本日は、カタログスペックを確認し、以下に目次に沿ってご案内させて頂きます。

主な仕様
世界最小・最軽量デザイン
さらなる高画質を実現！
オートフォーカス性能
動画性能の進化
レンズ構成を確認！
レンズの操作部を確認！
発売前先行体験・展示について

FE 16-35mm F2.8 GM II『SEL1635GM2』主な仕様

名称：FE 16-35mm F2.8 GM II
型名：SEL1635GM2
焦点距離(mm) ： 16-35
APS-C焦点距離イメージ(mm)：24-52.5
開放絞り： F2.8
最小絞り： F22
画角(35㎜) ： 107°-63°
画角(APS-C) ：83°-44°
フィルター径　(mm) ：82
レンズ構成： 12群 15枚
絞り羽根： 11枚
最短撮影距離 (m) ：0.22(W,T)
最大撮影倍率： 0.32
手ブレ補正：ボディ側対応
テレコンバーター：非対応
外形寸法　最大径ｘ長さ(mm) ： 87.8× 111.5 mm
質量(g) ：547
発売日：2023年9月22日（金）
市場推定価格：350,000円前後（税込）

〈ソニーストア〉

商品情報

撮影サンプル

世界最小・最軽量デザイン

ソニーらしくぶれない軽量でコンパクトな筐体を実現。

同じ広角ズームレンズとして第2世代目のSEL1635GM2 と、初代SEL1635GMの比較してみました。

	NEW SEL1635GM2	SEL1635GM
質量	547ｇ	680ｇ
外形寸法　最大径ｘ長さ(mm)	87.8× 111.5 mm	88.5× 121.6 mm
フィルター径(mm)	82	82
最短撮影距離（m）	0.22	0.28
最大撮影倍率（倍）	0.32	0.19

第一世代の「SEL1635GM」と比較して、質量は約20%軽量化した約547g、全長は約10.1mm短くなった111.5mmを実現！

動画撮影時のことを考えてインナーズームを期待されていた方もいらっしゃると思います。繰り出し式ズームは変わりませんが、最大繰り出し量が最小化されています。

第一世代の最大繰り出し量：+14㎜
第二世代の最大繰り出し量：+8㎜

これによりジンバルでの撮影中にズームしても重心変化が少ない設計となっており安定した動画撮影が可能になっています。ジンバルでのバランス調整もほとんど必要ないとおもいます。

さらなる高画質を実現！

発売前となりますので、カタログスペックから画質を確認してみたいと思います。

（上の画像：SEL1635GM2　MTF曲線）

（下の画像：SEL1635GM　MTF曲線）

画面周辺部の解像度

まずは、MTF曲線のワイド端、テレ端比較してみると、第一世代よりも画面中心から周辺部まで解像性能が高くなっているのが確認できます。

SEL1635GM2は、特に画面周辺部の解像度が高そうです！下のMTF曲線図は第一世代（SEL1635GM）です。

色収収差の抑制

1枚の「スーパーEDガラス」と2枚の「ED（特殊低分散）ガラス」で色収差を大幅に抑制。さらに、ED（特殊低分散）非球面レンズは、色収差と球面収差を同時に良好に補正。

最新の工学設計により色にじみを抑え被写体をよりシャープにとらえてくれそうです。実際に色収差の発生しやすい逆光シーンでの撮影が楽しみなレンズになります。

ただ小さくしただけではなく、高い解像性能を持ち合わせているのがＧマスターレンズならではの魅力です。

ゴースト・フレアの低減

SEL1635GM2には、ソニー独自の「ナノARコーティングII」が施されています。このコーティングにより、画面内に太陽光など強い光源がある逆光時でも、コントラストが高くヌケの良いクリアな描写となります。

レンズ全面で均一なコーティングが、ゴーストやフレアを大幅に抑制します。加えて、鏡筒内の反射も徹底的に抑える設計で、建物、風景、旅行やポートレートなどさまざまなシーンで活躍します。

高い近接撮影性能

第一世代（SEL1635GM）より高い近接撮影性能は魅力です。

最短撮影距離（ズーム全域）0.22m、最大撮影倍率0.32倍を誇り、被写体に寄って広角レンズならではのパースを生かしつつ、大きなぼけを使った表現が可能。

また、フローティングフォーカス機構の採用により、最短撮影距離でも高い解像性能を実現しました。たとえば、被写体に寄って遠近感を強調する構図などにもフレキシブルに対応し、表現の幅を広げます。

	NEW SEL1635GM2	SEL1635GM
最短撮影距離（m）	0.22	0.28
最大撮影倍率（倍）	0.32	0.19

〈ソニーストア〉

商品情報

撮影サンプル

オートフォーカス性能

ボディの高速性能を引き出すオートフォーカス性能

最新のXDリニアモーターを4基搭載。
AF速度が従来比（SEL1635GM）で最大約2倍の高速化
フローティングフォーカス機構により最短撮影距離でも高い解像性能を実現
フラッグシップカメラα1との組み合わせでは、最高約30コマ/秒の高速連写が可能

XD（extreme dynamic）リニアモーター

飛躍的進化を遂げ続けるカメラボディのスピード性能の将来を見据え、さらなる高速駆動を実現するためにソニーが独自に開発したXD (extreme dynamic) リニアモーター。従来のリニアモーターの構成部品やレイアウトなどを徹底的に見直し、構造を刷新することで推力効率を高め、大幅な高推力化を実現しています。これにより、従来のリニアモーターでは難しかった大口径フォーカスレンズ群の高速・高精度かつ静粛な駆動を可能にしています。

〈ソニーストア〉

商品情報

撮影サンプル

動画性能の進化

最新のレンズ設計技術で、フォーカス時のブリージング、ズーム操作に伴う軸ずれやフォーカスシフトを抑制。画角変動や揺れを最小限にし、なめらかな映像表現を可能にします。

また、動画撮影時の静粛性にも徹底的にこだわり、XDリニアモーターや最新の絞りユニットの採用で、動画撮影中の操作音や振動を抑えています。

レンズ構成を確認！

描写力、質量に直結するレンズ構成を確認！

超高度非球面XA（extreme aspherical）レンズ（3枚）
研磨が非常に難しい形状の非球面レンズの表面を、0.01ミクロン単位という高い精度で管理することで生まれた超高度非球面レンズ。非球面レンズで発生しやすい輪線ぼけを大幅に低減し、美しいぼけ味を損なうことなく高い解像感を実現します。
非球面レンズ（1枚）
高度な成型技術を用いたソニーの非球面レンズは、光を効率よく集められるだけでなく、レンズ本体の大幅な小型化にも貢献。
ED（特殊低分散）非球面レンズ（1枚）
広角・標準系のレンズでも、より高度な色収差補正を実現するために採用。
スーパーED（特殊低分散）ガラス（1枚）
強い色収差補正力を有し、開放からコントラストの高い描写を実現できます。
ED（特殊低分散）ガラス（1枚）
通常レンズは焦点距離が長くなるほど色収差の補正が困難になり、コントラストの低下や色にじみが生じ、解像力が低下します。この問題を解決するのがED（特殊低分散）ガラスや蛍石などの異常部分分散性を持つ硝材です。
EDガラスは、通常の光学ガラスに比べて屈折率が低く分散が小さいうえに、分散の度合いが一様でない異常部分分散性を有しており、二次スペクトルをきわめて小さくすることができ、望遠レンズで問題となる色収差を大幅に除去。開放から全画面にわたってコントラストの高い鮮鋭な描写を実現しています。大口径望遠レンズや望遠系のズームレンズに多く採用されていますが、広角・標準系のレンズでも、より高度な色収差補正を実現するために採用することがあります。