耳あたりが絶妙に良くなった!ヘッドホン「 MDR-1AM2 」レビュー
耳あたりが絶妙に良くなった!ヘッドホン「 MDR-1AM2 」実機レビュー
2018年3月10日発売のヘッドホン「MDR-1AM2」の実機レビューをお届けいたします!
レビューは、2014年発売のヘッドホン「MDR-1A」の限定モデル「MDR-1A Limited Edition」と、新製品「MDR-1AM2」の比較にてお届けいたします!
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ヘッドホン MDR-1AM2 / MDR-1A Limited Edition 比較レビュー
ソニー 銘機として、幅広いユーザーに支持されているMDR-1シリーズ。まずは、MDR-1シリーズ歴史を確認してみますね。
- 初代:2012年発売モデル「MDR-1R」
- 2代目:2014年発売モデル「MDR-1A」
- 3代目:2018年3月10日発売モデル「MDR-1AM2」
会社経営で、初代が作り2代目で傾き3代目で潰すと言いますが、MDR-1シリーズは、成功の甘い蜜を求めることなく、様々な技術の進歩を活かし、MDR-1Aより進化できるという確信が持てたからこそ今回の発売となったようです。
デザインと共に小型、軽量化を確認!
MDR-1AM2はハウジングを小さくしつつ、音質を向上させているのが、このモデルの大きなポイント。
サイズを小さくして、音質向上させるというのは、あまり例のないことようにも思えますが、それはどのようにしているのでしょうか。
①ハウジングサイズ確認
MDR-1AM2は、MDR-1Aよりもハウジングの直径を約7mm縮小、約59mmとなります。比較すると一回り小さく感じました。
ハウジングのサイズを小さくすると音質が劣化するのでは…と思います。
内部構造については、開発者の声を聞いてみたいと思います!
開発者インタビュー(一部抜粋) 音質を上げるために、空気をいかにコントロールするか、それが最も重要といっても過言ではありません。 その範囲は、ドライバーユニット自体も含め、ドライバーユニット正面側、加えて、ドライバーユニットの後ろ側にある空間にも関係しています。ハウジングの中にある空間の形や容積、ビートレスポンスコントロールと呼ばれる孔の形状、さらに言えば部品の作り方にまで関わってきます。難易度は高くなりますが、例えサイズが小さくなったとしても、より緻密に空気の流れを考えてあげれば良いのです。更に、制振性に優れる樹脂材料をハウジングに採用しています。不要な振動を抑制することで、低音~中音がよりクリアになりました。 これらがMDR-1Aからサイズダウンしつつ音質が向上している理由です。様々な技術の進化により複雑な調整ができるようになったからこそ、実現できました。 |
POPミュージックで聞き比べてみると…
- MDR-1AM2では、低音が自然な感じになり、低音のバランスが良くなった!
- MDR-1Aでは、ベース音が前に出すぎてるイメージですね。
※普段からヘッドホンを愛用の方に、製品情報をお伝えすることなく聞き比べをお願いいたしました。
※音の感じ方は個人差がある点はご了承ください。
②軽量化
MDR-1AM2の重さは187g。MDR-1Aの225gから38g削減し、200gを切る軽量化がされています。しかし、同じ径のドライバーを小さくなったハウジングの中に入れるとは凄いですね。
ここのポイントは、内部部品のハンガーとハウジングの間の回転とストッパーの動きを制御していた2つの機構を1つに集約したとのこと。動作や可動領域に違いを感じることはありませんでした!
ヘッドバンド部分やスライダーの部分も細かくなっているので確認してみました。細かく見直し、軽量化を図ることでの軽量化による疲れづらい装着性を追及していますね。
装着して比較してみると、細かな見直しによる38g削減の軽さを実感!。ヘッドホンの市場がワイヤレスに移行している中でも、あえてワイヤードモデルにも力を注ぐことに嬉しさを感じてしまいました。
③イヤーパッド
普段からヘッドホンを愛用の方に、MDR-1Aと、MDR-1AM2 聞き比べを依頼。第一印象が、耳あたりが絶妙に良くなった!とのお声を頂きました。
これは、イヤーパッドの形状や素材の変更して、耳当たりが別物となっています。次が大きな変更点となります。
- 縫い目の少ないシームレスなイヤーパッド
- 表面の合皮も2Wayストレッチの伸びやすい素材に変更(合皮はWH-1000XM2と同じものを採用)
- 中のウレタンも新開発の追従性の良い柔らかい低反撥のウレタンを採用
私自身も顔の凹凸に心地よくフィットし、MDR-1Aにあった微妙な隙間がなくなった装着感。開発者のインタビューでは、ウレタンの厚みを1mm単位で調整し、求めている音に合う高さを側圧と共に計算したとのことです。
④デザインの大きな方向性
MDR-1シリーズの造形コンセプトは、ヘッドバンドからハンガーに繋がって、それがシームレスにケーブルに繋がる。
MDR-1シリーズの見た目の雰囲気はそのまま!なのに、ブラッシュアップされたデザイン。このシンプルなデザインが、ソニーの顔となるヘッドホンですね。
MDR-1Aのスライダー部分は金属の板の曲げから、MDR-1AM2ではアルミのパイプの曲げになっています。
前の機種からスライドの部分のパーツも一部品なくなってすっきり仕上がっています。
MDR-1Aの内側から見ていただくとわかりますが、2部品に分かれていて、ビスも見えていた部分が、MDR-1AM2では1部品で構成されています。こんな細かな点も見直しがされているとは…
⑤じっくり見ないと気付かないポイント
パッと見ただけでは見落としてしまいますが、ハウジングのフランジ部に合成皮革を回し込んであります。合皮の色はイヤーパッドに合わせてあり、持ってみないと見落としてしまうほどの一体感です。
新開発の40mm HDドライバーユニット
MDR-1Aの発売から時間をかけて開発されたMDR-1AM2。進化させたのは、低音、中音、高音すべてにおいて進化点のある40mm HDドライバーユニット。
①新開発アルミニウムコートLCP振動板を採用
MDR-1AM2では、振動板の材料自体はMDR-1Aと同じアルミニウムコートLCPを使用。素材は同じでも振動板の真ん中のドーム部分を時間を掛けて、試作~試聴までを繰り返し、技術的課題をクリアして開発されたとのこと。これにより高音が非常にクリアかつナチュラルになり、ボーカルもより表現豊かになったとのこと。
②フィボナッチパターングリルを採用
もうひとつの進化点は、2016年に発売したMDR-Z1Rに採用したプロテクター(フィボナッチパターングリル)をサイズ変更し、形状を最適化して採用とのこと。こちらも材料や形状の違いによる強度変化や、音質変化を見て、数十種類試し、最適なものを採用とのことです。
MDR-1AM2は、高価格帯の製品ですのでヘッドホン好きの方から手に取られると思います。そこで、「男性」「40代」「普段からヘッドホンをご使用の方」に試聴のご協力いただきました。
お気に入りの音源で聞き比べて頂くと…
MDR-1AM2では
- 低音が自然な感じになり、低音のバランスが良くなった!
- 高音の伸びがいいと感じた!
- ベース音がボーカルの邪魔をしなくなった。
- ハウス系・ダンス系では、ニュートラルな感じを受ける。
MDR-1Aでは
- ハウス系・ダンス系では、ベース音が強調されている感じを受ける。
※普段からヘッドホンを愛用の方に、製品情報をお伝えすることなく聞き比べをお願いいたしました。
※音の感じ方は個人差がある点はご了承ください。
付属品の確認!
付属品を確認してみます。
- キャリングポーチや保証書
- 接続ケーブル:マイク/リモコン付きヘッドホンケーブル(約1.2m)
- 接続ケーブル:バランス接続ヘッドホンケーブル(約1.2m)
ウォークマンのZX300など、4.4mmのバランス出力に対応した機器を持つソニーとして、ケーブル2本同梱はナイス!ですね。聞き比べを行うと、4.4mmのバランス出力は左右の音がよりしっかりとしてきます。またクリアな音に感じました。
最後までお読みいただきありがとうございました。音の感じ方は個人差がある点はご了承ください。
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